第25回近畿くすのき会総会は11月6日(土)、大阪第一ホテル (通称大阪マルビル)6階モナークにて開催しました。 新型コロナウイルス禍の長期化に伴い、本会総会・懇親会の長期延期を余儀なくされたため、2年ぶりの開催となりました。役員改選が行われ、会長が11年ぶりに交代、新体制がスタートしました。 今総会は、参加人数、開催時間を制限、マスク会食に、消毒、換気の徹底を心掛けるなど、コロナ対策を十分に講じたうえで開催されました。自粛を強いられる中、来賓として樟樹会本部より妹尾次郎会長(昭和55年卒)にご出席をいただき、総勢40名を超える同窓会となりました。参加した会員は久しぶりの再会に喜びをかみしめ、旧交を温めました。 総会は加藤明美副幹事長(昭和55年卒)が司会を務め、村上健治会長(昭和41年卒)の開会の辞の後、妹尾樟樹会会長が来賓のご祝辞を述べられました。妹尾会長は、コロナ禍の影響で太鼓祭りが2年続けて中止となった現状や、同窓生が芥川賞候補にノミネートされたこと、全国高校総体での生徒の活躍ぶりなどを報告し、同窓会活動については、近畿くすのき会など各会とどう協力体制を構築していこうとしているのかを力説されました。 今回、コロナ禍のため出席を見合わせた新居浜西高等学校の願成寺優校長(昭和56年卒)は、約11分間のビデオメッセージを寄せ、国公立大学への進学状況や部活動の全国大会出場など、母校の現状を詳細にご報告いただきました。生徒会長の三宅百合花さんと全国高校総体ウエイトリフティング女子49キロ級で優勝した安部希美さんも主演しました。 議事では岡本一馬幹事長(昭和43年卒)から、①役員改選の件、②令和元年度、2年度事業報告、③令和元年度、2年度会計決算報告及び監査報告、④令和3年度事業計画の4案件を提案。原田順子常任幹事(昭和49年卒)から会計報告、近藤昭子さん(昭和32年卒)から会計監査状況が報告され、すべて原案通り承認されました。 その後、就任が決まった曽我浩新会長(昭和52年卒)があいさつに立ち、「コロナ禍の中で、人と人の絆の大切さを感じています。同窓会は、それを実現する意味でもいい場だと思います。今後も皆さんと交流を深めてまいります。また、若い人の参加も増やしていきたい」と力強い抱負を語りました。11年間、本会2代目の会長を務められた村上前会長に花束と記念品が贈られ、村上前会長は「諸先輩に恵まれ、後輩に恵まれ、きょうの日を迎えることができました。皆さんの協力のおかげ」と感謝の言葉を述べました。また、加藤幸則名誉会長(昭和26年卒)の卒寿のお祝いも贈呈され、「きょうも大変心配しましたけれど、このように総会が開けて大変幸せです。生涯、元気である以上はくすのき会に顔を出したい」と喜びを口にしました。橋本研副会長(昭和45年卒)の閉会の挨拶で総会を終了しました。 総会に続き、大阪大学大学院医学系研究科の徳増有治特任教授(昭和51年卒)に「不完全な日本、医療神話と健康、ヘルスケア」をテーマに講演して頂きました。徳増特任教授は東京工業大学を経て、昭和56年、通産省(現経済産業省)に入省された元官僚で、小泉内閣(平成17年~)、安倍第1次内閣(平成18年~)当時、二階、甘利経産大臣の下、医療制度改革を主導されました。平成26年に大阪大学に転職されてからは、世界に先駆けた先進的な医療開発に取り組まれており、医療制度の現状や問題点、少子高齢化の課題、国際競争力の現状などを約1時間にわたって解説していただきました。(講演の要旨は下の『講演要旨』の部分をクリックして下さい。なお「プログラムを開く」と「ファイルを保存する」の選択を指示される場合は「プログラムを開く」を選択して下さい。 ) 『講演要旨』 続く懇親会は、佐々木清一副会長(平成7年卒)の開会の辞と乾杯で始まりました。続いて、原田順子常任幹事、田中良典副幹事長(昭和56年卒)矢野寿常任幹事(昭和58年卒)入江智美常任幹事(昭和58年卒)がインタビュアーを務め、参加された会員の皆様から、コロナ禍における近況報告、母校への思いを口ぐちに語った「参加者マイクパフォーマンス」は盛況でした。参加者から寄せられたお土産を景品にした抽選会や校歌斉唱もあり、会場は大いに盛り上がりました。田中良典副幹事長が閉会の辞を述べ、田中副幹事長から指名を受けた昭和58年卒の田中吉則さんが次回総会での再会を呼び掛け、盛会のうちに幕を閉じました。帰りには新居浜の懐かしいお菓子「どらいち」のお土産を手に散会しました。