おたより

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2016-01-18年頭所感

 あけましておめでとうございます。旧年中はいろいろお世話になりました。今年もよろしくお願いします。  今年は丙申の年。正月の申といえば猿まわしを連想される方も多いと存じます。猿まわしは江戸時代に馬医であった猿屋が、厩を管理していて、そこで舞わせたことが始まりで、午は火気(陽気=天候)、申は水気なので、午を申で中和する(収める)、つまり「日照降雨の調整」と「大火予防」の祈祷だそうです。(出典:吉野裕子全集第九巻) 自然災害は起こら無いにこしたことはありませんが、起こった時になるべく被害を押さえる「防災」と、「人災を引き起こさないこと」は、私たち一人一人がつねに心がけなくてはいけない「危機管理」だと思います。 60年前の丙申の年である1956年、日本は国連に加盟しました。現在、国連における日本の予算分担率は10パーセントと米国に次ぐ2番目ですが、国連職員数は3パーセント以下しか居ないそうです。世界情勢を正確にキャッチし適切な判断を素早く行なうためには、はなはだ少ないといわざるをえません。 若い後輩達には日本だけ、あるいは経済界だけではなく、世界の趨勢に目を向ける気概を持って、様々な分野で活躍していただきたいと願っています。  西高の出身者には多彩な人材がそろっています。近畿くすのき会ではその方達をお招きして、今後も「同窓ならでは」という講演等を企画してゆく所存です。また、同期会•クラブOB会といったミニ同窓会の支援を行なうなど、きめ細かな交流を行ないたいと存じます。 「この方を呼んでほしい」「このような話を聞きたい」「こんな分科会をつくりたい」というようなご意見ご要望を、お気軽にお寄せください。年令はちがっていても、同じ学び舎です。きっと共通の思い出、同じ楽しみ•悩みがあるはずです。ぜひ一度総会に参加してみて下さい。頼れる(?)先輩後輩がお待ちしています。  このほど、私が会長をさせていただくきっかけになりました近畿くすのき会での講演の記録(行事報告 第10回近畿くすのき会総会)と人物紹介(OB•OGインタビュー)をアップしました。お目通しいただきますれば幸いです。    「丙申の年」参考:花園神社社報『花その』第254号