会員紹介

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尾崎都司正さん
名古屋学院大学 商学部  情報ビジネスコミュニケーション学科 教授 名古屋学院大学 大学院経済経営研究科

2009/04/22 近況

近畿くすのき会のみなさま 4/1に台湾に無事到着しました。 空港には開南大学の曾先生が出迎えてくれ、4/5には3LDK?マンションの賃貸契約も済ませて現在、そこに住んでいます。家賃は五万円位。しかし、部屋のカーテンや風呂の黒ずみを取るように依頼したが、カーテンは洗濯に出したものの、黒ずみ、たぶんカビ?を上から再度白いエポキシを流し込み、完了という。臭いものには蓋をせよですね。大学から要請のあった特別室の提供は断り、語学の研修のために曾先生の部屋にいます。 こちらは田園の中の大学で、もう田植も済んでいます。朝は、雀のような鳥の鳴き声で目がさめ、夜は、マンションのプールで水泳して疲れて寝てしまう毎日です。 ただ、ATMが利用できなかったので、しばし、前途が暗くなってしまいましが、台北市以外でも払い戻しができたので、安心しています。当初、某銀行の台北支店に行ってお金を下ろそうとしたけれど、個人ではなく法人営業部のみで、しかもATMはなく、受付で「Union BankのATMが利用できる」と言われ、トライしたが下ろせなかった。個人は相手にしないし、今上司は昼食なので、1時間待てという。日本の支店では台北でOKと聞いてきた。嘘を某銀行は言うのか。自分は昼食にでかけ、それまで待てが接客なのか、言ったら、副課長が出てきて説明し始めた。とにかく、名古屋とコンタクトをとるというので、昼食にした。 1時間後、彼 に説明を求めたら、解決できるかどうかわからないという。本来は私の携帯に連絡してきてしかるべきなのに、それもしなかった。仕方がなく私の携帯で名古屋に電話した。本部からは、ATM利用は限定されているという。某銀行の対応には呆れた。某銀行は殿様商売か。もっと、預金者は強くならないといけないと思った。バブルの不良債権を預金者の金利をほぼセロにしたことによって銀行が救済されたことを忘れている のかと言いたくなる気持ちは抑えた。銀行からは、弊行台北支店→笠寺支店→東京本部キャッシュカードサービスセンターでのE-mail連絡、電話での状況報告、日本サイドでの状況確認、口座情報確認、設定確認などに時間が必要。また、笠寺支店の田中課長に携帯で連絡して頂くまで最終確認ができていなかったので、連絡が遅れていた。田中課長としてもこういったケースは初めてであり、対応と確認に時間がかかったとのことであり 、決して対応を疎かにしていたのではないと、弁解してきた。 台湾の経済概況は韓国に比べて悪いとは言えません。しかし、日本と同様に悪化しているのも事実です。 台湾の学生は、海外の大学に行きますが、殆ど帰国して、中国大陸の学生とは気質が異なるようです。ひとつは、国の将来を杞憂するからでしょう。現実には、大陸との交易や工場進出で空洞化 も目立っています。アメリカ政府は1つの中国を押し付けようとしていますが、少なくとも、台湾は中国というのは適しません。歴史的に中国へは朝貢などを行ってきており、言葉は中国語であっても 1つの国です。しかし、2つの中国を認めないと、台湾を中国の一部とすると、中国政府は自国の領海と主張してくるでしょう。中近東やインドネシアからの石油・天然ガスに通行税をかけるようになると日本の国際 競争力が一層低下していきます。北朝鮮・中国のほか、台湾もあり、世界経済を脅かす火薬庫は身近な所に存在しています。資源のない小国である日本はと思うと、先が暗い気がします。これを察知し ているのが韓国だと思います。日本と韓国と台湾が共同戦線を張って行けば、中国は怖くない。しかし、アメリカの力は強大です。日本では、松阪牛など特産がありますが、韓国と同様、台湾もアメリカ産で質が劣悪です。アメリカの力を排除したら、国の経済は成り立たない。これは、ポーランドに行っている家本先生の研究分野ですが、ソ連から独立したポーランド、チェコ、ハンガリーなどはソ連に面従腹背の歴史を刻んで いて、ナチスドイツよりもスターリンなどの共産主義を憎んでいます。しかし、天然ガスという首根っこを押さえられていて、自国の経済運営に苦しんでいるのと同様です。話してもわからない国は北朝鮮・中国・ロシア話してわかる国は、韓国・台湾・アメリカ Made in Japanと尊敬されているうちはいいが、利用価値がなくなると日本はどうなるのでしょう。 この解を見つけるのも私の目的の1つ。開南大学は一流ではありません。しかし、大学院生はすこぶる勉学意欲が旺盛です。教育熱の影響なのか。こちらの曾先生は有名なので、交通大学や他の大学の 博士課程や助教授の指導をしていますが、彼らと話をすると向学心が高まってきます。 いまさら勉強してどうなるわけでもありませんが、己を知るには絶好の機会だと思い、海外の研究 者と交流しています。近畿くすのき会もきわめて重要な機会です。老後どうするのか、また、先輩諸兄がどのような価値観で人生を送っているのか、言葉の障壁もなく果実を手に入れることができる会です。 もっと、参加者が多いことを祈念して1回目の報告を終わります。         開南大学 尾崎都司正