会員紹介

< 会員紹介トップへ戻る

尾崎都司正さん
名古屋学院大学 商学部  情報ビジネスコミュニケーション学科 教授 名古屋学院大学 大学院経済経営研究科

2009/05/16

近畿楠樹会のみなさま ゴールデン・ウィークも終了し、梅雨までの暫しの初夏を迎えられていることでしょう。総会も間近に控え、HomePageの作成に没頭されているのは北脇さんだけでしょうか。東京のHomePageは、いまひとつぱっとしませんね。担当されている人は、こんなものかとの思いと、ひけを取ってはという思いが交錯しておられることでしょう。 こちらは、日中は26度、夜になると冷えてきます。ATMでの引出ができなかったのですが、家賃の振込でセブンイレブンに行ったついで、駄目もとで引き出しを試みたら、すんなりと引出すことができました。灯台下暗しとはこのことでしょうか。台北に何度か行ったり、県庁の近くの銀行まで行く必要がなかったのでした。セブンイレブンは進んでいます。 さて、日本では食に不自由しなかったのですが、こちらは逆です。中華料理はどこの国でも食べられるとは言え、衛生面などを考えると、地元の人が食するものを食する気にはなれませんね。受け付けないというのが正直なところです。 また、台湾ではしゃぶしゃぶの店はたくさんあります。しかし、肉はいけません。米国からの輸入物。力のない国に米国は容赦がないことが知らされます。彼らは、アルゼンチンから美味しい牛肉を仕入れ、不味いものは、日本や韓国、台湾に輸出する。日本は穀物飼料を輸出している関係から、特産牛の排除はできず、まだましな牛肉を輸出しているようですが、台湾の牛肉は硬いのが相場です。また、タレは全く駄目です。 そこで、「ごましゃぶのたれ」をどこで入手できるかミツカンに問い合わせた。「この度は、弊社に、“台湾でのしゃぶしゃぶのたれの入手方法”のお問い合わせを頂き、誠にありがとうございました。ご質問の点、ただ今、弊社海外担当に確認中です。連休がございますので、お答えまで一週間ほどお時間を頂きますよう、よろしくお願い致します。」 某銀行とは格段の違いの親切さ。大学教授からの問い合わせだからだろうか。一週間待たせるのは連休だからか、台湾には連休はない。直接、台北支社に電話した。英語で話したら、分からないので、日本語のできる人を要望した。それも無茶な話。郷に入れば、郷に従え。私が台湾語を話せないのを前提にしているのですね。しかし、大学の先生からの問い合わせであることを本社から知らされていて、「台北市内なら、三越、そごう、微風などの百貨店の食品売り場に置いて頂いている。あなたの近くなら、スーパー松青(マツセイ)にもお取り扱い頂いている。」と答えてくれた。 スーパーにもなかったし、いつも台北に求めに行くわけには行かない。もっと調べて欲しいというと、折り返し、回答をくれた。また、意地の悪い質問をした。「台湾のたれとミツカンのたれとどちらを愛用しているか。」、「ミツカンのもの」と答えた。良い味を知ると、それから離れられないのは自然の摂理。大学の帰りに早速、5本購入した。 現在、健康になるために、15:00頃にアパートに帰り、ジョギングを1時間近く、その後はプールとスパに入るのが日課。就寝10:00。信じられない生活。長生きするなら、美食ではなく、粗食に耐えるべきでしょうか。あるいは、少量の美食で適度の運動するのが良いのか。この答えは出ません。ともかく、現地の料理を日本風にアレンジするのは、日本人の知恵か。 この小さい国が、今後どの道を選択するのか。資源のない国が存在するには、国民が飢えないようにすることが先決。しかし、情報機器の分野で急成長している台湾の、その生活基盤は脆いものであることを知った。唯一の救いは、政治的、軍事的、経済的大国に挟まれているのが要因なのか、国民は総じて勤勉である。寄らば大樹の陰的な発想は少なく、どの職業にも従事するようである。今回の研修の目的は、経済活動研究が主体だが、政治的な情勢が大きくこの国の運命を左右するため、研究はもっと大きな枠組みで捉えないと駄目なようである。国とは何か、企業とは何かを問い直すことが出発点であり、その解を見つけなくてはならない。今、問題の再認識をしたところであって、研究の幕が開けつつある気がします。 ではまたね。 写真は、民族料理店で大阪大学の先生と、また、二枚目は故宮です。