第27回近畿くすのき会総会：（講演：『新居浜と私、そして・・・』曽我部清典さん）

　第２７回近畿くすのき会総会は１０月２２日（日）、ホテルグランヴィア大阪２０階「名庭」に会場を初めて移し開催しました。近畿圏在住のＯＢ、ＯＧをはじめ、岡山、遠くは関東からも参加があり、総勢５０名を超える賑やかな総会・懇親会となりました。来賓として樟樹会本部より妹尾次郎会長（昭和５５年卒）今井基博副会長（昭和４９年卒）畑田雅敏顧問（昭和４４年卒）、本校から日野右子校長（昭和５９年卒）にご出席をいただきました。参加した会員は久しぶりの再会に喜びをかみしめ、旧交を温めました。　総会は矢野寿常任幹事（昭和５８年卒）が司会を務め、曽我浩会長(昭和５２年卒)の開会の辞で開幕しました。曽我会長は冒頭、今年５月に亡くなられた常任幹事佐脇吉記さん（昭和４５年卒）のご冥福をお祈りし、併せて、田中良典幹事長（昭和５６年卒）の退任に伴う役員交代を公表しました。コロナ禍でも交流を進めようと新たに始めた「愛媛美食探訪クラブ」の現状や若者向けにメールマガジンを定期的に配信し始めたことを報告し、会員の参加を呼び掛けました。　続いて、妹尾樟樹会会長、新居浜西高校の日野右子校長が来賓のご祝辞を述べられました。妹尾会長は新居浜に関する話題を紹介し、祭り初日に解体命令が出た今年の新居浜太鼓祭りの現状を語られました。新幹線生みの親・十河信二を題材にしたＮＨＫ朝ドラ誘致のための署名活動や、西高卒業生が絡む新居浜市、株式会社パソナグループなど３社が結んだ地方創生に関わる包括連携協定についても熱く紹介されました。今年１０６年目迎えた西高の日野校長は、コロナ明けの西高祭りや運動会の様子に始まり、国公立大学、有名私学への進学状況や部活動の全国大会への出場などを詳細にご報告いただきました。少子化に伴う愛媛県内の学校再編統合にも触れ、進学校としての母校の存在感を強調されました。　議事では加藤明美副幹事長（昭和５５年卒）から、①令和４年度事業報告、②令和４年度決算報告及び監査報告、③令和５年度事業計画、④役員改選の４案件を提案。原田順子常任幹事（昭和４９年卒）から会計報告、橋本研副会長（昭和４５年卒）から会計監査状況が報告され、すべて原案通り承認されました。橋本副会長の閉会の挨拶で総会を終了しました。　総会に続き、四国中央市土居町出身の曽我部清典氏（昭和４６年卒）に「新居浜と私、そして・・・」をテーマに講演し、トランペット演奏を披露していただきました。曽我部氏は東京芸術大学音楽学部を卒業、在学中から現在音楽アンサンブル「ムジカ・プラクティカ」の主要メンバーとして活躍しました。芸大卒業後、芸大同期生が結成していた「上野の森ブラス」に合流し、コンサートマスターを勤め、今年で結成５０周年になります。また、全国各地で現代作品を中心としたソロ・リサイタルも開催し、２００１年を皮切りに複数回ヨーロッパツアーを行い、７０歳を超えた今も、トップソリストとして演奏活動を行っています。　また、音の可能性を広げるために、新しい楽器や音具の開発にも力を注いでおり、中でもスライドつきトランペット「ゼフュロス」は、多くの作曲家の注目を浴び、この楽器のための作品も生まれました。　今回は時折、トランペットの演奏を披露しながら、１時間余りお話しいただきました。（講演の要旨は下の『講演要旨』の部分をクリックして下さい。なお「プログラムを開く」と「ファイルを保存する」の選択を指示される場合は「プログラムを開く」を選択して下さい。） 『講演要旨』 　続く懇親会は、佐々木清一副会長（平成７年卒）の開会の辞と乾杯で始まり、樟樹会の今井基博副会長と畑田雅敏顧問から来賓挨拶をいただきました。　昨年からの特別企画である新居浜太鼓祭りのビデオ放映もあり、会場のあちらこちらからは懐かしむ声が聞かれました。また、メーンイベントの一つである「参加者インタビュー」では、加藤副幹事長が司会、矢野常任幹事、白石康平常任幹事（平成５年卒）がインタビュアーを務め、各テーブルを一巡し、今年も好評でした。参加された会員の皆様から、初参加のトピックスが紹介され、コロナ禍における近況報告、新居浜、母校への思いが口ぐちに語られ、大いに盛り上がりました。　参加者から寄せられたお土産を景品にした抽選会や西高紹介ビデオの視聴、校歌斉唱もあり、参加の皆様には盛りだくさんのプログラムを満喫していただきました。今回の役員交代で幹事長のバトンを受けた入江智美新幹事長（昭和５８年卒）が閉会の辞を述べました。参加者で最年少の河野正寛さん（平成２１年卒）が来年の総会での再会を誓い、最後は一丁締めをし盛会のうちに幕を閉じました。帰りには恒例の校章マーク入りの「どら焼き」のお土産を手に散会しました。　次回令和６年の総会・懇親会は、１０月２６日（土）、ホテル京阪京橋グランデでの開催を予定しています。